2月某日
Yahoo!オークションを通じて某専門店から購入したミニカーが届いた。
旭玩具製の、モデルペット・トヨペットコロナ。
ご覧のとおり、『ティアラ』の原型であるコロナのミニチュアである。
スケールは1/40、全長約9.5センチ。
以前からこのモデルのミニチュアがあるのは知っていたが、何しろコレクターズアイテムゆえに買おうにもちょっと躊躇する値段のものが殆どなので、今までハナから収集の対象外にしていたのである。
今回は「箱なし、傷あり、現状」ということでさほど高くはなかった(といっても安いとはいえないが。つーか最近のミニカーの相場って高すぎるよ)ことと、専門誌『モデルカーズ』でこの手のミニカーを色々見ていたこともあり、オークションで見つけた時に殆ど衝動入札してしまっていた。
対象外としていたから、写真以外で実際に間近で観たことはなかったのだが、初めて手にとって観て驚いた。このプロポーション、このライン…何という再現度であろうか。
実車そのままといっても何ら差し支えない。
この『モデルペット』というブランドは、今は無き大盛屋の『ミクロペット』と双璧をなす、日本で初めての本格的ミニチュアカーである、ということは文献で読んで知っていたが…これが本来の「ミニカー」だとしたら、今までワタシの知っていた「実車の特徴的ディティールだけを辛うじて留めた、小さなクルマのカタチをしたもの」は一体、なんだったのだ!?
ハッキリいって、現代の視点で観ても何ら遜色のないモノである。それどころか、いま店頭において売られているミニカーの半数に「金型洗って出直して来いッ」といえるだけのクオリティを有している。信じられるだろうか。これは実車のコロナがバリバリの新車だった頃、かれこれ30年も前のミニカーなのである。
なるほど、コレクターがハマッてしまうのもよく理解できた。…というか、ワタシもハマってしまいそうである。…ミニカー破産しそうなのでたぶん買いませんけど…
実物を観るまでは「どうせキズモノなんだし、一旦バラしてティアラ仕様に改造しちゃおう、塗装もハクってCoronaのエンブレムは削り取っちゃえばいい」などと思っていたのだが、今ではこのモールドを削るなどというのは冒涜ではないか、という気さえしている。
少なくとも当分はこのままで、どこの誰とも知れぬ当時の原型師と金型職人、そしてこのブランドの生まれた時代に思いを馳せることとしよう。
ただ、できればホイールだけはなんとか交換したい…
観ようによってはムーンディスクみたいにも見えなくはないが、ムーンディスクってあんまり好きじゃないし…
さて、最後に問題です。
ワタシはこれをいくらで購入したでしょう?
…まぁ、当たっても特に何もないけど(ヲイ)